大切な夫婦のスキンシップ〜産後の性生活〜

こんにちは♪
看護探究隊のあやぱんです。
この記事を読みに来てくださりありがとうございます♡


産後ケアのカテゴリーでは、日本で看護師をしていたあやぱんが、シンガポールで産後のお母さんと新生児のケアを行なった経験を元に、「産後の親子の健康」に関する情報を探究してまとめています。


今回探求してまとめた内容は、「産後のセックス(性行為)」についてです。


夫婦の性生活の悩みは、信頼関係のある人じゃないと相談できなくないですか?
私はそういう悩みは信頼関係のある友人にしか相談できないんですよね。
特に産後の夫婦の性生活は結構深刻な悩みだったりするので、今回はそこに限定してまとめてみました。

今回の記事のポイント
♡ベストな性交渉の再開時期がわかる。
♡産後の避妊方法がわかる。
♡家族プランの立て方がわかる。

産後の性生活


セックス(性行為)は、子供を授かる目的だけではなく、夫婦の愛を育む大切なスキンシップのひとつです。産後の心と体の健康を維持しながら、夫婦のスキンシップの方法について考えていきましょう。

結論から言うと、産後のセックスは感染防止のために、産後1ヶ月くらいは控えましょう。

なぜならば、産後の女性は出産の疲労により体力や免疫力が低下しており感染しやすい状態だからです。また、出産中にできた産道の傷会陰切開の傷がある状態でセックスをすると、傷口を広げ出血させたり化膿させることがあります。

感染のリスク以外にも産後のセックスを控えた方がいい理由があります。
それは、子宮復古により下腹部痛を伴うからです。
子宮復古とは、産後6〜8週までの期間に大きくなった子宮が元に戻ろうと収縮することです。

産後のセックスは子宮復古による下腹部痛を増強させ、女性はセックスに対してストレスを感じてしまうことがあります。

よって、心と体が回復するまではセックスを控えましょう
心配な方は、産後の1ヶ月検診時に医師に相談することをオススメします。


帝王切開のお母さんは、お腹を反る動きや少しお腹に力を入れるだけでお腹の傷が痛みます。傷口が塞がり日常の生活ができるまでは控えると良いです。少なくとも医師のOKサインが出るまではセックスを控えましょう。

産後の避妊


産後の生理」の記事では、授乳することでプロラクチンという女性ホルモンが分泌され、それにより生理が抑えられることをお話ししました。

しかし、授乳を続けていても授乳回数や授乳量、体質などの個人差により、生理が再開することがあります。生理が再開するということは、自分の体が再び赤ちゃんが産まれても良い状態になるということです。


出産直後の生理だから、無排卵だろうと思っていても、既に排卵を再開している可能性もあります。この場合、セックスをすれば妊娠する可能性があるということです。


ここからは産後の避妊のために、産後の妊娠しにくい条件避妊の必要がある条件を紹介します。

産後の妊娠しにくい条件


産後の妊娠しにくい条件は、以下の条件が全て当てはまるときです。

  1. 生理が再開してない
  2. 完全母乳育児で昼夜授乳している
  3. 産後6ヶ月未満


一つ目の条件として、生理が再開していないことです。

生理が再開していない=排卵がない

つまり…

セックスしても受精しない=赤ちゃんの元が作られない。

ということです。


2つ目の条件としては、排卵を抑える女性ホルモン「プロラクチン」が常に分泌されていることが必要です。プロラクチンは赤ちゃんがおっぱいを吸うことで分泌されるので、こまめに授乳を行うことで排卵が抑えられます。授乳間隔が6時間空くと排卵が始まると言われています。


3つ目の条件として、産後6ヶ月未満であることです。
なぜならば、赤ちゃんの離乳食の開始時期が生後5〜6ヶ月が一般的だからです。赤ちゃんの離乳食の開始に伴って、授乳回数が減り授乳間隔が空くとプロラクチンの分泌は低下します。つまり、排卵する体に戻るので妊娠する可能性がでてきます。

MEMO
避妊が必要ない方法で性交渉をする場合、それは医療用語で授乳性無月経法 (LAM=Lactational Amenorrhea Method) といいます。
授乳性無月経法はコンドームが100%避妊出来ないのと同じで、100%避妊できる保証はありません

産後に避妊の必要がある条件


以下の条件が一つでも当てはまる場合、次の妊娠をすぐに希望していないならば、必ず避妊をしましょう。

  1. 生理が再開した
  2. 産後6ヶ月以上
  3. 赤ちゃんが母乳以外の飲食物を食べ始めている


1つ目の条件の理由は以下のとおりです。

通常は生理が再開する=排卵している。

セックスすると精子と卵子が受精する可能性がある。

受精卵が赤ちゃんが育つお部屋(子宮内膜)にたどり着く(着床)=妊娠

ということになります。


2つ目と3つ目の条件は、産後の妊娠しにくい条件の3つ目の条件とほぼ同じ理由になります。それに付け加えることは、離乳食だけでなく粉ミルクを使用している場合も、この3つ目の条件が当てはまることになります。

たとえ母乳と粉ミルクの混合栄養の場合であっても、粉ミルクは腹持ちが良く、完全母乳育児に比べて授乳間隔が空く傾向にあるので、その分プロラクチンの分泌が低下し、排卵する可能性が上がります。

家族プランの注意点


結論から言うと、出産してから次の妊娠までの期間が1年以内の場合は、下記のリスクが高まるので、産後の早期妊娠希望の方は注意して下さい。

  • 新生児死亡率
  • 低出生体重児
  • 胎児発達遅延
  • 早産


この根拠となる研究は、2018年のカナダの研究です。

出産から次の妊娠までに少なくとも1年の期間を空けると、母親と子供の健康リスクが低減されることが、カナダの新たな研究で明らかになった。
一方で研究者らは、世界保健機関(WHO)が推奨している18カ月までは待たなくていいとしている。
研究者は、今回の研究発表によって高齢で出産する女性を「勇気付けられる」と願っていると話した。出産と妊娠の間が短いと、早産や未熟児、新生児と母親の死亡率上昇といったリスクがあるとされている。
ブリティッシュ・コロンビア大学とハーバード公衆衛生大学院が共同で行ったこの研究は、カナダで15万件近くの出産事例について調査した。

BBCニュースより/https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-46028157


BBCの記事でも記載さていますが、WHO(世界保健機関)では、出産してから次の妊娠までの期間は最低18ヶ月、理想は2年空けることを推奨しています。

Wait until the youngest child is at least 2 years old before trying to become pregnant again. Spacing births is good for the mother’s and the baby’s health.

WHO Family Planning よりhttps://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/260156/9780999203705-eng.pdf?sequence=1


子供を授かることは、夫婦の年齢や体力、社会的環境などが大きく影響してきます。また、これは確率の問題であり、出産してから次の妊娠まで1年以上間隔を空けたとしても、妊娠にはいつどんな時もリスクがあります

健康な赤ちゃんが絶対に生まれてくる保証はどこにもありません。

したがって、様々なリスクを踏まえた上で、夫婦が納得できる家族プランを立てられるようにしっかり話し合いをしましょう。

家族プランを考える際に専門家の意見が必要であれば、産婦人科の主治医に相談してアドバイスをいただくと良いです。

産後の性生活 まとめ


産後のセックスは感染防止のために、産後1ヶ月くらいは控える。
 心と体が回復することが大切。

・産後の妊娠しにくい条件は、下記の条件が全て当てはまるとき。

  1. 生理が再開してない
  2. 完全母乳育児で昼夜授乳している
  3. 産後6ヶ月未満

・産後に避妊の必要がある条件は、下記の条件が一つでも当てはまるとき。

  1. 生理が再開した
  2. 産後6ヶ月以上
  3. 赤ちゃんが母乳以外の飲食物を食べ始めている


・2018年のカナダのある研究では、出産から次の妊娠までに少なくとも1年の期間を空ければ、母親と子供の健康リスクが低減することが明らかになっている。一方で世界保健機関(WHO)はその期間を最低18カ月、理想は2年を推奨している。


・様々なリスクを踏まえた上で、夫婦が納得できる家族プランを立てられるようにしっかり話し合うことが1番重要。

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。


終わり♪

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