新生児の十分おっぱいを飲めている7つのサイン

こんにちは♪
看護探究隊のあやぱんです。
この記事を読みに来てくださりありがとうございます♡


産後ケアのカテゴリーでは、日本で看護師をしていたあやぱんが、シンガポールで産後のお母さんと新生児のケアを行なった経験を元に、「産後の親子の健康」に関する役立つ情報を探究してまとめています。


今回探究してまとめた内容は、「新生児が十分おっぱいを飲めている7つのサイン」についてです。


母乳育児は、赤ちゃんがどのくらいおっぱいを飲んでいるのかわかりません。
特に新生児時期の母乳育児は軌道に乗るまで不安定なことが多く、お母さん達は自分の赤ちゃんが十分おっぱいを飲めているのか心配になります。


だから、赤ちゃんの発達が正常だとしても、特に新生児のお母さんは自分の母乳育児に不安を感じたり自信を持てないことがあります。

私は産後ケアで新生児の定期検診の付き添いをしばしばしておりました。
お母さんは赤ちゃんの体重が増えているのがわかると、笑みをこぼします。
そして、医師から「発達に異常なし。」と言われることが、どれほどお母さんの心を救うか…
私はそれをお母さん達の横で何度も見て感じました。


そんなお母さん達に少しでもこの記事が役立てたら幸いです。

新生児の母乳育児に悩んでいる方は必見です。

今回の記事のポイント
♡新生児が十分おっぱいを飲めているのかがわかる。
♡自分の母乳育児に自信が持てる

24時間以内に最低8回はおっぱいを飲む


新生児はまだおっぱいを吸う力が弱く、胃が小さいので一度にたくさんの量が飲めません。

だからこそ、十分おっぱいを飲めているのか気になりますよね。
毎日赤ちゃんの体重を測るのは大変だし、排泄や授乳の前後で新生児の体重は変わります。

また、毎日赤ちゃんの体重チェックをしていたらお母さんの心が疲れてしまいます。

そんな時は、24時間で最低8回おっぱいを飲んでいたらOKとしましょう。


十分おっぱいを飲めているのかのサインは、授乳間隔よりも回数を重視して下さい。


昔から言われる3時間おきの授乳はあくまでも目安です。
母乳分泌を促すためには、1日に8〜12回おっぱいを刺激すると良いと言われています。(ここでいう刺激とは、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことや搾乳をすることです。)
1日に8回を24時間で分割すると3時間おきになるというだけです。


3時間おきを重視するのでなく、赤ちゃんの欲しがるタイミングを重視して下さい。


もし、お母さんが精神的かつ体力的に3時間おきの授乳がやりやすく、赤ちゃんの欲求にもある程度答えられるのであれば、3時間おきの授乳が自分とその赤ちゃんに合っているということです。


私が産後ケアをして思うことは、新生児期の母乳育児は「赤ちゃんとお母さんに合った母乳育児スタイルを構築する時期である。」といことです。


母乳育児が安定してくると、授乳回数が24時間で8回以下に減ることもあります。
その場合は、授乳回数だけで判断するのではなく、これから説明する他の「おっぱいを十分飲めているサイン」があるか確認して下さい。

24時間以内に6回以上のおしっこ


赤ちゃんの脱水の目安は、

  • おしっこが24時間で6回未満
  • 尿の色が濃い

場合です。


つまり、これは母乳が不足している状態です。


24時間でおしっこを6回以上していれば、十分おっぱいを飲めているサインとなります。


赤ちゃんはおしっことうんちを一緒にする場合があります。
カウントが難しい場合はうんちも1回とカウントしてください。


例えば…
24時間でおしっこ5回、うんち1回の場合。
おしっこのみした時の尿の色が薄黄色でしたら問題ないです。


色の判断が分かりにくい方は、母子手帳を見て下さい。
赤ちゃんのおしっことうんちの色の目安が図でわかりやすく載っています。
「赤ちゃん おしっこの色」でGoogle検索しても出てきます。

母乳が出てくると吸うリズムがゆっくりになる


ちゅぱちゅぱ」音をたてながら1秒に2回くらいの早いペースでおっぱいを吸っていたら、それは上手く母乳を吸えていません。


おっぱいを吸い始めた時に「ちゅぱちゅぱ」音をたてても、次第に1秒に1回のゆっくりペースでおっぱいを吸うようになり「ゴックン」と嚥下をするようになったら、それは十分おっぱいを飲めているサインです

浅く小刻みよりも深くゆっくりおっぱいを吸う方がおっぱいを効率よく飲めています。

母乳育児が安定してくると、赤ちゃんは「数秒間おっぱいを吸うことを止めて、乳管に母乳が満たされるのを待つ」ようにもなります。
※乳管がイマイチわからない方は、おっぱいのしくみの記事をご覧下さい。

赤ちゃんが生き生きとしてる(手足の緊張・肌のツヤ感)


母乳の役割はざっくり言うと「栄養補給と水分補給」です。

つまり新生児の脱水は、母乳不足のサインです。

赤ちゃんがぐったりしていて、手足の緊張がなく、肌の潤いがない状態は深刻な脱水状態または、何かしらの異常が赤ちゃんの体で起きています。


その場合はかかりつけ病院にすぐに連絡して、受診しましょう。


逆に、赤ちゃんが生き生きして、手足の緊張があり、肌に潤いがあることは、十分おっぱいを飲めているサインです。


なので、手足をピーンと伸ばしたり曲げたりして、大きな声で泣くことは元気な証拠でもあります。
※泣いている原因がわからない時は「赤ちゃんが泣き止む4つの方法(前編)」と「赤ちゃんが泣き止む4つの方法(後編)」の記事をご覧下さい。

授乳の間は満足している様子がある


新生児が十分おっぱいを飲めているか判断するためには、授乳間隔の時間よりも赤ちゃんが授乳と授乳の間に満足している様子があるかどうかが重要です。

  • 満足そうな顔をしている。
  • 落ち着きがある。
  • 機嫌が良い。
  • 頻回に欲しがらない。

などのサインがあれば十分おっぱいを飲めています


しかし、これはあくまでも例です。
満足しているサインはこれだけではありません。
授乳を繰り返していると、お母さんは自分の赤ちゃんの特有のサインを見つけるもしれません。

おっぱいは授乳後の方が柔らかい


母乳は乳腺の小葉で作られ、乳管を通って赤ちゃんへと母乳を送ります。
※乳腺について詳しく知りたい方は「おっぱいのしくみ」の記事をご覧下さい。

新生児が上手におっぱいを飲むことができれば、乳腺に溜まっていた母乳が外に出ていきます。それにより、授乳前に固く張っていたおっぱいは、張りが減り柔らかくなるのです。


したがって、授乳後におっぱいの張りが減り柔らかくなることは、十分おっぱいを飲めているサインの一つです。

体重増加の目安


新生児の体重増加の目安は、1日に平均18〜30gくらいです。


しかし、生後2、3日頃の赤ちゃんは生理的体重減少と言って、母乳や粉ミルクを飲んでいたとしても一時的に体重が減ります。
その時期は、生後1週間程度で元の体重に戻れば大丈夫です。

生後2週間過ぎても出生体重に戻らない場合は、病院で精査してもらうべきです。

完全母乳の赤ちゃんは、生後6ヶ月まで、1週間100〜200gの増加を目安としています。


しかし、体重の増加はおっぱいを十分飲めているかの指標になりますが、体重増加を気にしすぎると親御さん又は育児者の心の負担が増えてしまいます。


「昨日は20g増えたのに、今日は10g減っている。」などと…

病院から体重測定するように指示が出ていない限りは、体重チェックは定期検診時のみで十分です。


それでも気になる方は3〜4日に1回、1週間に1回などと決めてやるといいです。出来たら同じ時間帯にするのが良いです。
(朝の9時に毎回測定する。など)

MEMO
 完全母乳、混合栄養、完全ミルクは、育児方法によって体重増加の目安は異なります。定期検診を受けて、医師や助産師さんに育児法に合った体重増加ができているか確認してもらいましょう。母乳育児ではOKなラインでも、混合栄養や粉ミルクでの育児では指摘が入る場合があります。

いかがでしたでしょうか?

皆様のご意見、質問お待ちしています。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


終わり♪

※私はいつも産後のお母さんやお父さんをサポートする人たちの一人です。もし、産後の育児や健康で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、私がいつでもお話を聞きます。

誰かに私の声を聞いて欲しい…看護師の私が聞きます 産後の育児や健康のご相談を承ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA