こんにちは♪
看護探究隊のあやぱんです。
この記事を読みに来てくださりありがとうございます♡
産後ケアのカテゴリーでは、日本で看護師をしていたあやぱんが、シンガポールで産後のお母さんと新生児のケアを行なった経験を元に、「産後の親子の健康」に関する役立つ情報を探究してまとめています。
今回、私が探究してまとめた内容は、愛情とスキンシップについてです。
なぜ、愛情とスキンシップ?
その理由は、私の悩み事の1つだったからです。
「赤ちゃんへの愛情のかけ方ってなんだろう?」
「赤ちゃんへの正しいスキンシップの方法ってなんだろう?」
と、産後ケアをしていた時に悩んでいました。
皆さんは、そんな風に悩んだことはありませんか?
特に初産婦さん(または新米パパ)は
- 初めてのことなので赤ちゃんとのスキンシップの仕方がわからない。
- スキンシップのバリエーションを増やしたい。
と思っている方がいらっしゃると思います。
なので、産後ケア中にお母さん達は私がどのように赤ちゃんに声をかけたり、一緒に遊んだりしているのかをよく見ていました。
私はそれを知ってから、赤ちゃんのケアをするときは赤ちゃんによく声をかけたり、赤ちゃんが起きている時はスキンシップを図ったりしてました。
でも懸命に育児をしているご両親を前にして、「手本となる声かけやスキンシップができているのかな?」と、自分のケアに自信がありませんでした。
そんな時、とても興味深いドキュメンタリー番組に出会いました。
Netflixの「赤ちゃんを科学する」というドキュメンタリー番組です。
15人の赤ちゃんを1年間撮影し、36人の著名な科学者たちが人間の始まりを解き明かすという内容です。
全部で6話あります。
そして、その第一話のタイトルが「愛情とスキンシップ」 です。
私はこの番組を見るまでは、「科学の新しい発見のために赤ちゃん利用するなんてどうなの?」っと思っていました。
でも、結論から言うと…
この科学の結果は育児に役立ちます。
第一話の愛情とスキンシップでは大きく分けて3つの研究内容が出てきます。
その中でも育児に悩む人やそのサポートをする人たちにとって、役に立つ情報を書いていきます。
オキシトシンは父子の結びつきも強める最強ホルモン。
1番最初の研究内容は、女性ホルモンのオキシトシンについてです。
お母さんと赤ちゃんが頻繁にスキンシップをすると、両者のオキシトシンが上がります。そして、お母さんはもっと赤ちゃんとスキンシップをしたくなると言うのです。
オキシトシンというのは、母乳(乳汁)を出すホルモンです。
オキシトシンについて詳しく知りたい方は、おっぱいのしくみの記事を読んでいただくとよりわかります。
と言うことは、赤ちゃんがおっぱいを吸うと分泌されるオキシトシンなのだから完全母乳の育児をしているお母さんの方が、スキンシップされやすく、愛情が注がれ、母子の絆が強いのでしょうか?
私はこの時点で、
「あーやっぱり母乳育児推薦の考えがここでも出てくるのかなぁ。」と思いました。
母乳育児は多面的に見ても利点が多く素晴らしいです。
ですが、私は粉ミルクを使用することにも賛成です。
育児は十人十色なので、お母さんが少しでも育児を楽しいと感じながら続けられるように必要な時に粉ミルクを使うことは価値があるという考えです。
が!しかし!このドキュメンタリーは違います。
父親のオキシトシンの数値を調べたのです。
なんと、興味深い!!
そして、その研究結果は…
懸命に育児をしている父親のオキシトシン値は母親と同じ値だったのです。
えーーー‼️
母乳が出ないお父さんも母乳を与えているお母さんと同じ値とは驚きです。
お母さんと赤ちゃんが頻繁にスキンシップをすると、母親のオキシトシンが上がることは昔から知られていることですが、父親のオキシトシン値が上がるという研究結果は初めてだそうです。
この後にゲイカップルの研究も出てきており、
お母さんであろうと、
お父さんであろうと、
代理母出産で子を授かったゲイカップルであろうと、
赤ちゃんとより多くスキンシップをして親の役割を果たすことでオキシトシンが活性するのです。
科学的にみると、懸命な育児は親子の絆を高められるのです。
懸命な育児は親の脳も活性化させる。
お母さんは夜間に授乳やおむつ交換があり、赤ちゃんがちょっとでも泣くと目が覚めたりしますよね。
そうすると脳の扁桃体が活性化されます。
日本では多い「お母さん主導の育児」をしている夫婦だと、父親は母親と比べて4分の1しか扁桃体が活性化しません。
でも父親が主導で子育てした場合、母親同様に扁桃体が活性化するのです。
この研究結果を見て私は更に驚きました‼️
科学的にみると…
なんらかの理由で母乳で育てられない親でも、産み親でなくても、
懸命な育児は脳の扁桃体を活性化し、夜中でも注意深く赤ちゃんを見れるようになります。
ここで、懸命な育児と聞いてため息をついてる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが…
懸命な育児は量ではありません。
質です。
スキンシップは一瞬でもそれが積み重なって親子関係が見えてきます。
仕事が忙しかったり、何らかのストレスが溜まったりして、いつもより子供と向き合う時間が一時的に減ったとしても、乳児は関係性を修復出来る。と研究者は言っています。
乳児は再び相手を信用するのです。
また、「親が赤ちゃんをよく見て反応すると、赤ちゃんは安全な世界であると学び周りの環境を自由に冒険できる。」と研究者は言います。
まずは、新生児の頃からご両親が名付けた名前で呼んであげてください。
「◯◯◯ちゃん、おはよう。朝だよ。」
「どうして泣いてるの。」
「おしっこしたんだね。おむつ変えようか。」
など、ご両親が赤ちゃんをよく見て反応すれば、どんな言葉でも構いません。
たくさん声をかけるほど赤ちゃんは自分のお父さん・お母さんを認識するようになります。
感想
私はこのドキュメンタリー番組を読み終えた後、
赤ちゃんにとって、スキンシップは発育に最も重要な体験だとわかりました。
私はまだまだ半人前の看護者ですが、私の赤ちゃんに対する声かけやスキンシップが親子の絆を高めるヒントに少しでもなるなら愛情込めて続けようと思いました。
また、私はこのドキュメンタリー番組を見て自分なりの愛情という言葉の定義を見つけました。
赤ちゃん(相手)に興味を持ち、赤ちゃん(相手)が何を伝えようとしているのか、懸命に理解しようと、声をかけたりスキンシップを図ること。
そして、その声かけやスキンシップが愛情表現の手段です。
愛とか愛情という言葉が漠然としてしか捉えられていなかった私ですが、少しだけスッキリした気がします。
この記事を読んでどう感じて頂きましたでしょうか?
色んな意見があって良い内容だと思います。
率直な意見をコメントしていただけたら嬉しいです。
是非、興味のある方は
Netflixの「赤ちゃんを科学する」を見てみてください♪
※注意 Netflixのドキュメンタリー番組は国や地域によって見れない場合があります。2020年5月現在でシンガポールは見れます。
日本語字幕あります。
※私はいつも産後のお母さんやお父さんをサポートする人たちの一人です。
もし、産後の育児や健康で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、私がいつでもお話を聞きます。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
終わり♪