こんにちは♪
看護探究隊のあやぱんです。
この記事を読みに来てくださりありがとうございます♡
看護のカテゴリーでは、救急医療の現場で働いていた看護師のあやぱんが「体のしくみ」から「病気」について、また「看護現場で役立つ情報」を探究してまとめています。
今回、私が探究してまとめた内容は、おっぱいのしくみ(乳房の解剖生理)についてです。
♡おっぱいトラブルの予防が出来る
♡母乳育児が楽しくなる。
目次
なぜ?おっぱいのしくみ(乳房の解剖生理)
その理由は、コロナウイルスの自粛生活で1番勉強した内容が母乳育児だったからです。
なぜ1番母乳育児を勉強したかと言いますと、初投稿の記事にも書きましたが、私はシンガポールで産後ケアという仕事をしておりました。
そこで母乳育児のお母さんの苦労や努力を目の前で見てきたからです。
看護の教科書に書いてあることは理解できるけど、現実そんな簡単に上手くいきません‼️ っとツッコミ入れたいくらい、それを実感しました。
全ての赤ちゃんが最初からスムーズに母乳を吸えるわけではないし
授乳が安定するまでお母さんは様々なトラブルを乗り越えているということを産後ケアを通して学びました。
外出先でケープを掛け笑顔で授乳しているお母さんを見かけることがありますが、そこには裏の努力があったのですね。
そして、それを乗り越え母乳育児が楽しいと感じるまでには、お母さんの身近にはサポートする人たちが必要である。ということも学びました。
そして、私はお母さんをサポートする人たちの1人になりたいと思い母乳育児の勉強を始めました。
そのため今回は、母乳育児の基礎であるおっぱいのしくみ(乳房の解剖生理)について書いていきます。
おっぱいのしくみ(乳房の解剖生理)について
おっぱい(乳房)は乳腺と多量の脂肪細胞からなる。
乳腺とは?
A,乳腺は母乳を作り赤ちゃんへ母乳を届ける重要な体の組織です。
母乳は赤ちゃんに病気に対しての抵抗力(免疫)や栄養を与えます。
上の図を見ると↑↑
乳頭を中心に乳腺がぶどう🍇のように放射状に15〜20個並んでいます。
それぞれの乳腺は小葉に分かれ、小葉は乳管という管でつながっています。
乳腺をぶどう🍇で例えると、小葉がぶどうの実。ここで母乳を作ります。
乳管が小枝。母乳を乳頭まで運ぶ細い管です。
脂肪細胞とは?
A. 脂肪のかたまり(脂肪滴)を持っている細胞です。
脂肪を蓄積する白色脂肪細胞(あらゆるところに分布:下腹部、お尻、太腿など)と、エネルギーを消費する褐色脂肪細胞(首回り、脇の下、心臓など胸郭の大きな血管に分布)の2種類があります。
乳腺は妊娠すると黄体ホルモンと胎盤からのホルモンにより急速に増加する。
黄体ホルモン(プロゲステロン)とは?
A.妊娠の成立・継続に欠かせないホルモンです‼️
黄体ホルモンは脳の一部(下垂体前葉)からの黄体形成ホルモン(LH)の刺激により、黄体、胎盤、副腎皮質から分泌されます。
排卵後から生理がくるまでの時期(月経周期の分泌期)に、排卵抑制、体温上昇(代謝亢進させるから)、乳腺発育などを行います。
生理前に食欲旺盛、浮腫、傾眠、イライラ、憂鬱の症状が現れるのは、その時期に黄体ホルモンがたくさん分泌されるからです。
浮腫は、このホルモンが体内の水分量を保とうとするので出現します。
また、子宮内膜を整える働きがあります。
卵巣周期を基礎体温で見てみると、卵胞期は低温相となり排卵期に一度下がってから黄体期では高温相になります。妊娠すると黄体からエストロゲンとプロゲステロンの分泌が続きます(=高温相が続く)。一方、妊娠が成立しなかった場合は黄体は萎縮しエストロゲンとプロゲステロンの分泌が低下し子宮内膜が剥がれて月経が起こります(低温相に戻る)。
胎盤とは?
A.赤ちゃんに栄養を与え、老廃物をお母さんに返すための臓器です。子宮の内側の壁にできる円盤状の器官で、臍の緒で母体と赤ちゃんをつなぎます。
妊娠5〜7週で作られ始め、13週頃に完成します。臍の緒を通じて酸素や栄養を赤ちゃんに送り込み、老廃物や二酸化炭素を母体へ送り返します。通常は子宮の上の方にあります。
乳輪はメラニン色素を含み、妊娠すると色が濃くなる。
乳輪とは?
A.乳頭の周りの桃色 or 茶色 or 黒色の部分を指します。メラニンを多く含む皮膚、皮脂腺、毛根により形成されます。
乳輪には特殊なアポクリン腺がある。
アポクリン腺とは?
A.人間の汗を分泌する臓器(汗腺)の1つです。
主に脇の下、外陰部、乳輪など特定の部分に存在します。思春期になって急速に発達します。
汗の分泌を行うのとは別に、細胞の一部が剥がれ落ちてその破片が汗の中に混じるという特有の分泌の仕方をします。そのため分泌物は特有の臭気を持つことがあります。
(→ワキガの臭いはこの仕組みによるものなんですね。)
乳児が乳頭を吸うと、その刺激で下垂体後葉からオキシトシンが放出され、入管壁の平滑筋が収縮し、乳汁を放出する。
乳頭とは?
A.乳房の頂点中央部よりやや下にある円柱状の隆起物です。
乳汁を吸うために適した形をしています。
女性の乳頭には15〜20個の乳管の出口(乳管開口部)があります。
下垂体とは?
A.ホルモンの働きをコントロールしている部分です。
頭蓋骨のほぼ中心にあります。脳からぶら下がっている器官であるため脳下垂体と呼ばれます。重さは1gもありません。大きさはえんどう豆くらいです。
脳下垂体は前葉と後葉に分かれます。(前葉の方が大きい。)
前葉と後葉からホルモンを分泌し、生体の機能維持をしてます。
前葉から分泌されるホルモン
①成長ホルモン
②甲状腺刺激ホルモン
③副腎皮質刺激ホルモン
④性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)
⑤プロラクチン
後葉から分泌されるホルモン
①抗利尿ホルモン
②オキシトシン
オキシトシンとは?
A.おっぱいの筋肉を収縮させて母乳を出すホルモンです。
細かく言うと…
乳腺の筋肉(入管壁の平滑筋)を収縮させて、乳汁を排出させます。また、子宮収縮作用もあります。
赤ちゃんが直接おっぱい(乳房)から母乳を吸い始めます。(吸啜反射)
↓
乳首(乳頭)から脳へ「オキシトシンを分泌させよ。」
という指令が伝えられます。(感覚性のインパルス)
↓
脳下垂体後葉からオキシトシンが分泌されます。
↓
おっぱいの筋肉が収縮
↓
ピューっと母乳が出ます。(射乳反射)
分娩後、盛んに乳汁分泌を促すのは下垂体前葉からのプロラクチン(乳腺刺激ホルモン)であり、卵巣の活動を抑制する。
プロラクチンとは?
A.母乳作り(乳汁の生成)を促進するホルモンです。赤ちゃんが吸啜すると脳下垂体前葉からプロラクチンが分泌されます。
母乳を作る(乳汁生成)のはプロラクチン(下垂体前葉)
母乳を出す(乳汁排出)のがオキシトシン(下垂体後葉) です。
授乳30分後にプロラクチンの分泌はMAXになります。よって、授乳後に次の授乳準備のために分泌されるのです。
夜により多く分泌されるので、夜間の授乳は母乳分泌持続に効果的です。
プロラクチンは、お母さんをリラックスさせ眠くさせる作用もあります。
なので、お母さんは時間帯問わず授乳後はよく休めます。
とは言っても実際は…お母さんもできるだけ夜間は寝たいはず。
自分の周りのサポート力や自分の体力を考慮しながら無理ないようにやって頂きたいです。
私はサポートする側なので、サポート者は評価(アセスメント)をしてそれぞれのお母さんにとって最善の案を一緒に導き出せるよう努めます。
産後数週間は赤ちゃんが吸啜をして乳頭を刺激すればするほどプロラクチンの分泌が上がります。=母乳生産も上がります。
しかし、ここで注意して頂きたいのが搾乳をやりすぎると過分泌となり、乳腺炎のリスクが高まるので注意が必要です。
搾乳については事前にかかりつけ病院の医師や助産師に指導してもらうと良いです。
産後数週間を過ぎると母乳生産は安定してきます。
出産後、まめに授乳するほど悪露(子宮から排泄される分泌物)が出て、子宮復古を促す。
なぜ、授乳は子宮復古を促すの?
A.オキシトシンの子宮収縮作用によるものです。
この作用は分娩時に出産を促し、分娩後は出血を減らしてくれます。
出産後(産褥期)には悪露の排出を促してくれます。そのため、産後数日はこの収縮による痛みがあるので痛みのコントロールが必要です。
以上が私がまとめたおっぱいのしくみ(乳房の解剖生理)です。
感想
おっぱいのしくみ(乳房の解剖生理)をまとめてみての感想は…
「ホルモンは奥が深い。」ということです。
なぜ?どうして?と追求していくと、おっぱいのしくみ(乳房の解剖生理)から脱線しそうだったので抑えました。笑
まとめ方は個人差がありますので、読者の方で乳房の解剖生理をまとめた方がいらっしゃいましたらコメントでシェアとかしてくださると嬉しいです♪(私は◯◯◯について重点的にまとめました。など)
また、「専門的用語が多くわかりにくくなっていないかなぁ。」と気になりながら記事を書いておりました。笑
一般の方の意見や質問なども頂けたら嬉しいです♪
もし読者の方で看護のレポート作成に苦戦している方がいらっしゃいましたら、下記↓↓から私にご相談ください。いつでも承ります。
新人看護師のレポート作成をサポートします 先輩看護師に怒られる前に私がお助けします最後まで読んでくださりありがとうございました。
おわり♪