こんにちは♪
看護探究隊のあやぱんです。
この記事を読みに来てくださりありがとうございます♡
産後ケアのカテゴリーでは、日本で看護師をしていたあやぱんが、シンガポールで産後のお母さんと新生児のケアを行なった経験を元に、「産後の親子の健康」に関する役立つ情報を探究してまとめています。
今回探究してまとめた内容は、赤ちゃんの睡眠についてです。
赤ちゃんの不規則な睡眠リズムに苦労している方はいませんか。
「いつになったらまとまって寝てくれるようになるのだろう。」
「赤ちゃんは昼寝をさせた方が良いというけど、なんでなんだろう。」
そんなふうに、赤ちゃんの睡眠について疑問を持っている親御さんは多いのではないでしょうか?
今回はそんな疑問を解き明かします。
赤ちゃんの睡眠について悩んでいる方は必見です。
♡赤ちゃんの睡眠の必要性がわかる。
なぜ、赤ちゃんの睡眠?
なぜ、赤ちゃんの睡眠について記事を書いたのかと言いますと、過去のお客様で赤ちゃんの睡眠に悩まれている方が多数いらっしゃったからです。
「最近、昼寝をしてくれないんです。」
「いつになったら夜寝てくれるようになりますか?」
「昨晩はよく泣いて頻回授乳でした。なので今日はちょっと寝不足です。」など。
赤ちゃんが寝ている時間は、お母さんやお父さんが育児以外のことをできる時間です。
赤ちゃんが夜まとまって寝てくれると、お母さんやお父さんの寝不足も解消されます。
そのくらい、赤ちゃんの睡眠は両親にとっても重要です。
私はこの問題を解決できたら、育児者の精神的・身体的疲労を軽減でき、赤ちゃんと育児者の健康に繋がるのではないかと思いこの記事を書いています。
今回は、Netflixのドキュメンタリー番組「赤ちゃんを科学する」第5話(睡眠)の内容の一部と私の産後ケアの体験談を含めて紹介していきます。
私はNetflixの「赤ちゃんを科学する」というドキュメンタリー番組 が興味深く、何度も観ています。このドキュメンタリー番組は全部で6話あります。
第1話の「愛情とスキンシップ」、第2話の「食事と栄養」については記事にさせていただきました。
「赤ちゃんの睡眠」については、第5話で科学者たちが謎を解き明かしています。
私はこれを観て、赤ちゃんの睡眠に対する疑問が解決されスッキリしました。
赤ちゃんの睡眠パターン
新生児は1日16〜20時間寝ます。
でも、それは小刻みだったり、まとめて寝てくれたり、いろいろです。
夜間に頻回授乳で日中はよく寝たり…
2、3時間に1回は目が覚めたり…
授乳して寝たのに30分で目が覚めたり…
特に初産婦さんは、いつまで続くかわからない育児による寝不足で不安やストレスを抱えているのではないでしょうか。
せめて、「いつから赤ちゃんが私達大人のように、夜にまとまって寝るようになるのか知りたい!」という人は多いと思います。
Netflixのドキュメンタリー番組「赤ちゃんを科学する」の第5話では、赤ちゃんの睡眠パターンがいつ頃から安定してくるのか?を研究した結果を紹介しています。
結論から言うと、
生後1ヶ月ではまだ睡眠パターンなし。 生後4ヶ月頃に初期の睡眠パターンが出現。 生後8ヶ月でその子の睡眠パターンが安定してくる。
という研究結果です。
私たちは、脳の視床下部により「昼に活動し夜に寝る」というリズムを保っています。
しかし、赤ちゃんは脳が未発達の状態で生まれてくるので、昼夜のリズムがないのです。
私の経験からお話しさせていただくと、
母乳中心の育児の場合は、生後2週間頃まで親御さんは睡眠不足を覚悟してください。そのため生後2週間までは、昼夜問わず休める時に体を休めてください。
私は産後ケアで生後2、3日で退院するお客様のご自宅に伺っておりました。
産後ケアの期間は3〜4週間のご利用が多く、ちょうど赤ちゃんの睡眠パターンが不規則な時期です。
ほぼ全員と言っていいほど、お客様であるお母さん達は生後2週間くらいまでは睡眠不足が目立ちました。
しかし、生後2週間が経つと少し改善されてきます。
その理由は、
- お母さんの体力が回復してくるから。
- 母乳分泌が促進され、かつ赤ちゃんの吸啜も上手になってくるから。
- 赤ちゃんの体が発達し、一度に飲める量が増えるから。
などです。
以上の理由から、夜間の頻回授乳や夜型の生活は一生続くものではありませんので、安心してください。
母乳分泌を促す女性ホルモン「プロラクチン」は、夜に多く分泌されるので、母乳育児を軌道に乗せるのに役立ちます。
赤ちゃんによって夜間授乳が続く場合もあります。(特に母乳育児の赤ちゃん)
でも、頻度は減ってきます。
新生児期の夜間の頻回授乳が改善されず、育児者の健康を害す場合は、かかりつけ医または助産師さんに相談してみるとよいです。
お子様によっては生後1〜2ヶ月くらいで、夜間に4〜6時間まとめて寝る時があります。
その特徴としては、
- まとめて寝る前に黄昏泣きする時間がある。
- 親御さんが就寝する前の最後の授乳で粉ミルクを足している。
- 授乳が安定している。
です。
私の経験上これらの特徴があると、比較的早く赤ちゃんの睡眠パターンが夜中心になることが多かったです。
「5、6時間まとめて寝てくれるとありがたいなぁ。」と思う親御さんが多いのではないでしょうか。
親御さんの睡眠不足は夫婦関係・親子関係にまで影響します。
黄昏泣きは、とてもとても大変だと思います。
でも、メリットもあります。
必要だから赤ちゃんも泣くのです。
黄昏泣きは一時的なものです。
成長と共に消失します。
粉ミルクの使用もメリットがあります。
母乳育児で心も体もしんどい時は、粉ミルクを使うのも一つの手です。
粉ミルクを使うことで親御さんが休息できれば、次からまた笑顔でお子さんと向き合えるようになります。
母乳育児はスタートが一番大変です。
でも、軌道に乗れば母乳育児の良さがたくさん見えてきます。お母さんのスピードで無理なく続けてください。
赤ちゃんの睡眠の必要性
赤ちゃんは寝ている時にたくさん記憶を整理しなければなりません。
だから、睡眠が必要なのです。
Netflixのドキュメンタリー番組「赤ちゃんを科学する」では、生後9ヶ月の赤ちゃんを対象に睡眠がどのくらい記憶に影響するのか?という研究内容を紹介しています。
結論から言うと、
昼寝をした赤ちゃんと昼寝をしなかった赤ちゃんでは、記憶力に差がある。
ということです。
研究内容は、まず9ヶ月の赤ちゃんに初めて見るおもちゃの使い方を教えます。その後、①いつも昼寝している時間に起きててもらう赤ちゃんと、②いつも通り昼寝をしてもらう赤ちゃんに分けて、2つの検証を行います。
①の昼寝をしなかった赤ちゃんは、再びおもちゃで遊ばせてみると、記憶に衰えが見え、遊び方を覚えていないという結果が出ました。
一方、②のいつも通り昼寝をした赤ちゃんは、起きた後におもちゃで遊ばせてみると、教えた通りにそのおもちゃで遊ぶという結果が出ました。
つまり、睡眠によって記憶が守られたのです。
短期記憶を司るのは脳の海馬という場所です。
赤ちゃんの海馬はとても小さいので短期記憶をたくさん覚えられません。
なので、赤ちゃんの睡眠中に長期記憶を司る大脳皮質に情報が移動されます。
だから、赤ちゃんは何度も睡眠を取る必要があるのです。
そして、より頻繁に短期記憶を長期記憶に移動させる必要があるのです。
赤ちゃんがなぜ昼寝が必要なのか、少しご理解いただけたでしょうか。
脳の「海馬」や「大脳皮質」という言葉が出てきましたが、脳の仕組みについてもっとわかりやすく知りたい方は、こちらの動画を見てみて下さい。↓↓
赤ちゃんの睡眠時間は親御さんが休める時間というメリットだけでなく、赤ちゃんの発達にもとても重要です。
昼夜関係なく睡眠は健康だけでなく、クリアな思考や感情を保つことを助けます。これは、赤ちゃんでも大人でも同じです。
いかがでしたでしょうか?
是非、興味のある方は
Netflixの「赤ちゃんを科学する」を見てみてください♪
※注意 Netflixのドキュメンタリー番組は国や地域によって見れない場合がございます。2020年6月現在でシンガポールでは見ることができます。
日本語字幕あります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
終わり♪
※私はいつも産後のお母さんやお父さんをサポートする人たちの一人です。
もし、産後の育児や健康で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、私がいつでもお話を聞きます。