- シンガポールでの産後生活ってどんな感じ?
- 日本とシンガポールどっちで出産する方が良いの?
- シンガポールならではの、産後の大変さってある?
こんにちは♪
シンガポールで産後ケアをしていた看護師のあやぱんです。
この記事を読みにきてくださりありがとうございます♡
今回は、「シンガポールで産後生活を送るお母さん達の苦労話3選」です。
私はシンガポールで産後ケアを行っていた時に、産後のお母さんの苦労を1番近い距離で見ていました。
シンガポールで出産すると、日本とは異なる文化や医療サービスの仕組みに苦労する産後のお母さんが多いです。
なので、私が産後ケアを経験して、見て・聞いて・感じたことを今回はお話ししていきます。
♡シンガポール特有の産後生活の苦労がわかる。
♡人生の一大イベントである出産について考えることができる。
シンガポールでの産後生活【お母さんの苦労その①】
シンガポールで出産をすると、入院期間が短いかつ両親のサポートが受けられず、体の回復に時間がかかり、お母さん達は苦労されています。
シンガポールは無痛分娩が主流で、入院期間が3泊4日の場合が多いです。 日本で出産する場合は、自然分娩で1週間程度病院に入院できます。
また、日本ですと里帰り出産をされる方が多いので、産後1ヶ月は実家で休息をとりながら育児に慣れることができるでしょう。
しかし、シンガポールは無痛分娩で自然分娩より回復が早いと言われるものの、誰のサポートもなく産後4日目から家事を再会し、慣れない育児をこなさなければならないので、身体的にも精神的にもキツいのです。
だから、産後ケアを利用して家事のサポートや育児サポートをしてもらいながら、体を回復させるお母さん達がいらっしゃいます。
シンガポールでの出産のメリットは、無痛分娩ができることです。
日本ですと無痛ではなく緩和レベルの産院が多いので、多少の痛みを伴います。
しかし、シンガポールは専門の麻酔科医がいるので、麻酔を入れた後は全く痛みを感じず出産を終えるお母さん多いです。(個人差あり)
ただし、シンガポールでの出産のデメリットとして、産後の育児や生活をサポートしてくれる人が少ない環境にあります。
なので、もしシンガポールで出産を考えている方がいらっしゃいましたら、出産についてだけでなく、産後1ヶ月の過ごし方を夫婦でしっかり考えることをお勧めします。
例えば、以下のような方法でサポートを受けながら産後を乗り切ることもできます。
- 実のご両親にシンガポールへ来てもらいサポートを受ける。
- ローカルまたは日本人の産後ケアを受ける。
- ハウスクリーニングや食事代行サービスを利用し家事の負担を減らす。
私が産後ケアを行って感じることですが、ご両親など周りのサポートが少ない環境だからこそ、シンガポールで出産される夫婦は力を合わせて、育児を行っている方々が多いと思います。
沐浴はご主人の担当だったり、ご主人が産後2週間ほど育休を取得したり…。
共働きしている方は、プレスクール(幼稚園)の送り迎えをご主人が行ったりしている方もいます。
もちろん、日本でも共働きの場合、夫婦で協力しているカップルがいると思います。
ただ、シンガポールという国が男女平等社会の色が強いので、シンガポールに在住している日本人は少なからず影響されている部分があるでしょう。
シンガポールでの産後生活【お母さんの苦労その②】
シンガポールは黄疸チェックが日本より厳しく、特に日本人は退院〜産後2週間は3日に一回外来受診しなければならない日々が続き、産後のお母さん達は苦労しています。
産後4日目に退院し、その後も頻回に外出しなければならないのは、産後のお母さん達にとって結構キツいことなのです。
さらに、病院は待ち時間が長かったりするので、産後のお母さん達は体力を回復するどころか、消費しまくりです。
もちろん、黄疸の値は個人差があるので、全ての人が頻回受診を求められるわけではありません。 担当の医師によっても異なります。
しかし、日本人はなぜか新生児黄疸が出やすく、ローカルや他国の方達と比べて、黄疸チェックのために受診する頻度が多い傾向にあります。
その理由として、以下のことが挙げられます。
- 母乳育児希望の方が多いから
- 新生児黄疸が現れるピーク時期に退院するから。
- シンガポールの方が日本より黄疸の基準値が厳しいから。
日本人はベビーシッターなどを雇う文化がなく、母乳育児を希望する方が多いです。
一方で、ローカルや他国の人達はベビーシッターを利用する文化があるので、シッターが粉ミルクで赤ちゃんに授乳する機会が多いです。
新生児黄疸は完全母乳育児の人たちに現れやすい傾向にあります。
だから、日本人は新生児黄疸で引っかかりやすいのです。
※新生児黄疸の詳細はこちらの記事をご参照ください。
また、新生児黄疸は生後2〜7日の間に出現しやすく、シンガポールではちょうど自宅退院の時期と重なります。
そのため、黄疸の値によっては赤ちゃんだけ光線療法するために、再入院する場合もあります。
一方、日本では自然分娩の場合、生後5〜6日あたりで自宅退院することが多いです。
したがって、日本では新生児黄疸のピーク時期では病院で経過を見ることができ、必要な場合はその場で光線療法をすることもできます。
そして、日本人は新生児黄疸が出現することに慣れていますが、他国では珍しいことなので検査を慎重に行う医師が多いです。
以上の理由から、新生児黄疸の検査で産後のお母さんは苦労することがしばしばあります。
シンガポールでの産後生活【お母さんの苦労その③】
日本とシンガポールでは産後の生活習慣が大きく異なります。
そのため、ローカルの産褥アマさんの産後ケアを利用する場合、食事や生活習慣の価値観の違いから、日本人の産後のお母さんはストレスを受けやすく苦労することがあるようです。
ローカルの産後ケアを受けたお母さんから聞いた話によると、以下のような生活習慣の違いがありました。
- 産後のお母さんは産後1ヶ月はシャワーや入浴をしてはいけない。
- 中華系の食事メニューが多く、味が濃く脂っこい。
- 中華系の人たちは胎盤を食べる文化がある。など…
ローカルフードや、中華系の食事が好きな方は特に抵抗なく美味しく食べれると思いますが、苦手な方は産褥アマさん選びはしっかりなさった方が良いと思います。
どんなふうに産後生活を送りたいのかを産褥アマさんに事前にしっかり伝えるべきです。
私達日本人からしたら、産後1ヶ月間シャワーも入浴も出来ないなんて考えられないですよね。
もしそれが耐えられないと最初から感じる方は「私は産後からシャワーを浴びます。」と事前に伝えましょう。
しかしながら、ローカルの産褥アマさんのサービスに満足する日本人のお母さん達も多くいらっしゃいます。
ただ、ローカルの産褥アマさんと私たち日本人は育った環境が全く異なるので、お互いに意思疎通をしっかり図りながら、産後生活をストレスなく過ごしてほしいです。
いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
終わり♪
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